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潤滑油について

潤滑給油に使用されるオイルは、一般的に下記の条件を満たす品質であることがあげられ、使用目的や粘度によって各種オイルがあります。

潤滑油の選定条件

  • さびや腐蝕の発生を防止するとともに、潤滑能力の優れていること。
  • 物理的・化学的に安定性の高いこと。
  • シール材との適合性が良いこと。
  • 水・ゴミなど不溶性不純物との分離度の高いこと。
  • 必要給油量を完全に供給するために、非圧縮性であること。

取扱注意事項

給油装置全般にわたり、使用油の選定や使用油の保守管理の不備などによって生じる故障が少なくありません。したがって、使用油の選定や管理に対しては、充分な配慮を行ってください。

  • 給油装置は、異物の混入(鋳物砂、切粉、塵埃)の有無を確かめるため、試運転を行ってください。
  • 適正油量を守って使用して下さい。
  • 精製度の低い油の循環式使用や、高荷重衝撃を受ける歯車などへの使用は避けて下さい。
  • 適正な潤滑油の貯蔵方法を検討して下さい。
  • 合理的で無駄のない潤滑剤の検討をして下さい。
  • 使用中の油は、定期的に油の性状を検査し油温の変化や不純物の混入などを発見した場合、直ちに除去するか新油との交換を検討して下さい。
  • 油中に気泡が生じると、圧縮率の増大による給油のバラツキやポンプギヤー部の破損、使用油の劣化の促進などがあげられ、これらを防止するためには、配管系等のポンプ位置、粘度、タンク内の換気、油温などを充分に検討して下さい。
  • 循環式などで長期間使用し、替油を怠ったために油中に累積された異物により、接続部の磨耗が促進されて、油漏れしたりするので使用油の清掃には充分に注意して下さい。